妻の誕生日に僕はアラジンになった 育休残り 32週と6日
4月25日は妻の誕生日だった。明け方に妻の枕元に誕生日プレゼントと手紙をセットした。以前より欲しがっていたNIKEの靴を用意していた。妻は普段は25センチの靴を履いているけど、NIKEだけは横幅が狭く作られているので、25.5センチの靴をプレゼントした。
朝起きてリビングに降りてくると、嬉しそうに笑っていた。僕は娘と一緒に朝食を取っていた。娘には「カカ(母親のことをうちではそう呼ぶ)が来たら、ハッピーバースデーの歌を歌ってあげようね」と二人で作戦会議をしていた。娘はカカの顔を見るなり、「ハッピバ~スデ~トゥ~ユ~」と歌いだしたので、僕も一緒に歌いだす。朝から温かい雰囲気に包まれて、幸せをかみしめた。
3時のおやつに、僕は「La Maison」というお店のイチゴと生チョコレートのタルトを買って来た。妻は去年からここのお店のファンになり、「また食べたいなあ、あそこのケーキ」とつぶやいていた。僕はホールケーキにチョコプレートでお祝いの言葉を書いてもらった。おやつの時間に僕はコーヒーを淹れて、二人でケーキを食べた。こんなにゆっくりお誕生日を祝うのは、結婚して子どもが産まれてからはなかった時間だと思う。基本、お互いの誕生日の日は仕事があれば働いているし、早く帰ることはできなかったから(努力はしたけれど)。妻が喜んでくれて僕も嬉しかった。
「明日の晩御飯はリクエストご飯でいいのかな?」と妻から昨日質問があった。僕は、「なんでも好きなもの作るよ」と答えた。妻は「ラザニアとポトフが食べたい」とリクエストがあったので僕は作った。
ラザニアは去年から僕が作る得意料理の一つで、もうレシピを見なくても作ることができる。ホワイトソースが粉っぽくなって失敗を何度か繰り返した苦い経験があるけれど、今回は上手に作ることができた。ポトフは、『至高の料理』著りゅうじの本を見ながら、レシピに忠実に作った。ポトフは作ったことがあったけれど、レシピ本では皮をむかずにジャガイモやニンジンをフライパンで焼き目をつけてから煮込むやり方が書かれていた。実践したら、野菜のうまみがスープに染み出しておいしかった。妻からも「上手にできたね。うまいじゃん」と褒められた。
娘もラザニアもポトフも残さずに完食してくれた。娘にはちょっと味が濃かったかもしれない。
今年の誕生日は、とても楽しく、嬉しく過ごすことができた。今までだった、もっとパサパサした会話しか夫婦の間にはなかったと思うけど、なんだろう、育休をとって、僕がメインで家事をするようになってから妻の雰囲気が変わった。優しくなった気がしている。
寝る前に、「今日の誕生日はどうでした?」と僕が妻に聞いたら、
「とても素敵な一日でした。ありがとう」と妻から返事があった。
育休取って、少しづつ変化しているんだと思う。僕も妻も家族も。