男性子育て日記 

二歳の女の子とゼロ歳の女の子の父親です。本や登山や趣味の話も綴っていきます

離職希望者が止まらない

 私は福祉事業の責任者をしている。今日は年度離職希望者が止まらなくて困っている。本当に困っていて、お腹が痛くなるくらいである。来年の4月に第二子が産まれるのに、育休(7ヵ月)を取ることができるのか不安な気持ちになっている。管理能力のなさを開陳するようなもので心が痛い。けど、今日は、離職する理由を紹介したい。

 

①「給料が低いから」

 離職理由はいろいろあると思う。例えば福祉事業は給料が低い。低いイメージではなく、低く設定されている。公設公営(公務員)のお仕事を公設民営(民間事業者)が請け負っているところになると、公務員よりは給料水準は低く設定されている。だからお金を理由に離職する。今回「離職したいです」といってきた人は、時短勤務でさらに給料が目減りして働いても稼げないからだった。国として時短勤務者の給料もフルタイムと同じくらいにしようと動き出したのはつい最近の新聞に載っていた。もっと早く国よ、動いていれば離職は防げたのかもしれない・・・。

 

②「実家に帰ろうかなぁ」

 地方から東京に出て就職した方で、働き続けてくれた。「そろそろ実家に戻ろうかなぁって最近思うんですよね」と年度初めに聞いていて、東京に基盤を作ると帰りずらくなるようねなんて軽口を叩いていたら辞めることになってしまった。私も地方出身者で東京で出会い、結婚して、この地に生活基盤を築いてきて、もう地方にもどれないなぁと思った本音を伝えていた。でも、辞めるってなると困ったなぁ。本人の人生ではあるけれど・・・。

 

③「同期が辞めるから、私も」

 「周りが辞めていて、私もそろそろ転職してもいいかなぁって思って」と話してくれたけど。教えてもらう新人の立場から、新人に教える立場への変更があり、5年もすると中堅からベテラン扱いされる福祉事業現場の現実がある。仕事を教えてくれた先輩も辞めた。職場で知り合った仲間もポツポツ辞めた。そして同期も辞め始めた。次は私の番かな?的な離職理由だった。

 

 まとめ

 「何をするかより、誰と働くか」。僕は仕事をするために大切なのは、この言葉に集約されていると思う。辞めていく理由はそれぞれあるけど、結局そこで働く人同士で楽しく働けているかどうかが重要な気がする。でも、楽しく働くことを目的に据えると、人は効率的で楽な方に流され、仕事の質が担保されなくなる。だから、気を引き締めて仕事をやろうぜと注意するのが僕の役割になるのだが、まぁこれが難しいなと思う。人間同士、これが日本人同士で同じ言葉を使う者同士でも、理解し合うのは難しい。